PROFILE
吉田智則
ヨシダ トモノリ
俳優/声優/ナレーター/自転車旅人。東京都生まれ。
時には声優、ある時は舞台俳優
またある時はDJ、ナレーター、 はたまたボイスティーチャー、演劇講師と様々な顔を持つが、その実態は自称猯洪有瓩亮転車オタク。 自宅に5台ものロードバイク、MTB、ピスト、アレックスモールトンを抱え、 今日も爛汽廛薀ぅ梱瓩魑瓩瓠都内を疾走する(失踪ともいう)。

アニメ◇『弱虫ペダル』
ドラマ◇『ER 緊急救命室』
MC◇『NHK衛星アニメ劇場』
アニメ◇『陰陽大戦記』
実況◇『Jsportsサイクルロードレース』
ナレーション◇
『自転車動画シクロチャンネル』

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屋根の下の巴里


テレビあんま見ないようにして2日。

だけど、帰ってくると無意識にリモコンONしちゃうクセが‥‥

でもね、暗いニュースが多いなか、
怪我をして横たわる犬を、他の犬が側に寄り添って
守っている感動的な映像が流たり、被災地の避難所で生まれた
赤ちゃんの話に心あたたかくなったり、津波で流された町長さんの
奇跡の生還に驚いたり‥‥
そんな映像を見て、テレビの前で喜んだりもしています。


みんな、ふんばって、がんばって、生きてるんだ。


そこに、訃報の連絡。
昨年、『ハウスシェア』という舞台でご一緒した、蔵一彦さんが
亡くなったという短い短いメール。

お身体の調子が良くないことは聞いていました。
だってもう70歳を軽く越えているはず。


震災報道が流れ続けるテレビの前で、しばし呆然。



蔵さんの姿を思い浮かべる。


稽古場の隅でブツブツと台詞を練習する蔵さん、
お弁当を食べる蔵さん、稽古が終わると、
リュックに台本を詰め込んで、「じゃ、おつかれさん!」
と、颯爽と歩いていく蔵さん。
いつでもボクたちと一緒に、いやボクたち以上に
アグレッシヴに芝居に取り組んでいた蔵さん。

ボクは70歳を過ぎて、あんな風に芝居を追求できるだろうか?
そう思ったものです。

テレビの壊滅的な街の映像と、蔵さんの想い出が
なんだか混じり合って、フッと、思いました。


ボクは、マンガ『MASTERキートン』が大好きです。
あの『20世紀少年』の浦沢直樹さんの隠れた傑作。

その中でも、一番好きなエピソードが「屋根の下の巴里」という話。
主人公の考古学者キートンの恩師、ユーリー教授のエピソードです。

1941年、第二次世界大戦の最中。
ロンドンの社会人大学で授業をしていた若き日のユーリー先生は、
こともあろうか授業中、ドイツ軍のロンドン大空襲に遭ってしまう。
大学は全焼、ユーリー先生は、学生達と一緒に救助活動に専念する。

しかし彼は、可能な限りの人を助けた後に、ガレキだらけの教室の跡地で、
真っ黒に汚れた顔のままテキストを出し、学生達にこう言うのです。


「さぁ諸君、授業をはじめよう。あと15分はある!」


ガレキの中で呆然とする学生たちに彼は続けます。


「敵の狙いは、この攻撃で英国民の向上心をくじくことだ。
ここで私達が勉強を放棄したら、それこそヒトラーの思うツボだ。
今こそ学び、新たな文明を築くべきです」


そして、天井も壁もないガレキの教室で授業が再開する。。。。

屋根の下の巴里


本当に勇気が出るストーリーです。

勉強だけのことではなく、人間には好奇心があり、
楽しむ、知る喜びがあるということ。
どんな状況でも、そのことを忘れずにいること。

こうありたい、この話を呼んで、そう思ったものです。

だから‥‥何がだからなのかよく分かりませんが、
蔵さんのコトを考えていたら、この話を思い出しました。
そして蔵さんと、ユーリー先生がふっとダブりました。

大切なことを、思い出した気がする。


敬愛する人がまた一人、天に召されてしまいました。

蔵さん、ありがとうございました。


ご冥福をお祈りします。

| BOOK | 23:50 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
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コメント
御冥福をお祈りします。
| カルピコ☆ | 2011/03/20 2:15 PM |
素敵なお話しですね☆

ご冥福をお祈りいたします。

吉田さんも元気だして!
| しほぽん | 2011/03/20 5:52 PM |
急にそういった出来事が起こってしまうと、悔しい思いと寂しい気持ちでいっぱいいっぱいになってしまいます。
この、大震災から10日あまり、まだまだ見通しも付かない事ばかりです。
そんな不安なとき、私は吉田さんのブログを読んだりします。そして、勇気をもらっています。
気持ちが、落ち着きます。だから、この場をお借りして、ありがとうございますと言わせて下さい(>_<)
本当に、ありがとうございます(>_<)
| みか | 2011/03/22 10:17 AM |
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